連載コンテンツ:5回目:実体験掲載、求職実績の作り方実際と難易度・簡単さ、注意点

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65歳定年(再雇用満了)での失業保険申請の実録コンテンツ5回目の今回は、求職活動について筆者が実際に行なっている方法と、おすすめの求職活動を紹介します。

この記事でわかること
失業給付(正式な呼称は「基本手当」)を受けるためには定められた回数の求職活動が必要ですが、どのような求職活動があるのかがやりやすさや注意点などがわかります。

求職活動の難度と就職本気度は比例する

考えてみれば当たり前ですが、ハローワークが認める数ある活動の中で、活動そのものの難度と就職への本気度は比例関係にあります。

記載順は求職活動の流れとは一致していません、活動難易度の高いものから書いています。求職活動のカウント数はハローワークによって異なる可能性がありますので、かならず居住地管轄のハローワークに確認しください。

活動難度本気度

求職活動カウント

面接結果の通知を受け取る1回
面接を受ける2回
履歴書を提出する2回
エントリーする1回
ハローワークでの1:1の指導1回
ハローワーク対面セミナー1回
窓口での職業相談1回
ハローワークのWebセミナー1回
初回の必須説明会受講1回

求職活動は他にもありますが主要なものだけを取り上げました。

一番上の「面接結果の通知を受け取る」ですが結果の合否は問うておらず受け取る行為ですのでめちゃくちゃ簡単ですが、そこに行き着くまでにかなりの手間がかかり難度が高いので「高」にしました。

速い話が手間のかかる活動ほど、活動への本気度も高いことになります。

失業給付を申請する以上、定年後であれば「自分のこれまでの経験や技術・知識を活かして役立てる仕事があればやりたい」というのが最低限のマインドとして必要です。単にもらえるものは貰うという気持ちでは失礼でしょう。定年後であればやはり前述のようなマインドを持っていただきたいです。

求職実績の前に職務経歴書を作る

インターネットを使って調べると、求職活動として自宅で簡単にできるものとして「リクナビNEXT」へ登録して、これと思うものに応募すればそれが求職実績にカウントされるというのがあります。

一方で応募するわけですから、それだけ高い本気度も必要になりますし、応募する前にリクナビNEXTのサイトで職務経歴書を入力して作っておく必要がありますので手間がかかります。

ただし、職務経歴書は本気で就職するならいずれ必要になるので、最初のうちにしっかり作っておくほうが良いでしょう。職務経歴書の内容はハローワークのインターネットサービス「マイハローワーク」で自分のプロフィールを登録するときに非常に役に立ちます。

これをきちんとしておくことで、ハロワークでの職業相談のときにも(担当者は相談者の情報を見ながら相談対応します)必要なことです。

実際の求職実績の作り方

ハローワークのWebセミナーで1カウント

地域によるかもしれませんが、ハローワークには求職者向けのセミナーがあります。

筆者の地域ではオンラインのWebセミナーが2種類、対面(集合)セミナーが1種類、マンツーマンでの指導が2種類あります。

このうちWebセミナーは聞くだけで良いですし(セミナー中で参加の証拠となる参加証への情報が開示される)、対面セミナーも行って話を聞くだけで良いです。

まずはこれらを活用して1カウントが一番簡単で準備も不要です。

失業認定の日にハローワークで職業相談で1カウント

求職活動のカウント期間は前回の失業認定日から次回の失業認定日の前日までです。

失業認定に行って次回の失業認定申告書をもらい、そのあと職業相談をすれば1カウント得られます。必ず認定を先に貰わないと職業相談に気を取られて認定を忘れる可能性があるからです。

認定は時間が指定されていると思いますので、まずは認定です。職業相談はおまけ。

特にハローワークが自宅から遠い人にはこの方法はおすすめです。

認定期間中にセミナーがあれば、この職業相談とあわせて必要な2回の実績をクリアできます。

職業相談の内容

具体的な求職情報に関してでも良いですし、求人全般に関する質問でも良いですが、マイハローワークやハローワークホームページでちょっと調べればわかることを聞くのはそもそも再就職の意思がないとおもわれてしまいますのでNGです。

相談時間は数分〜10分程度が目安ですが、話しているとすぐに10分くらいたってしまいますので適当なところで切り上げてください。

  1. 具体的な求人情報を提示し、65歳(筆者の場合)でも応募できるかを聞く。定年前後かそれ以降の年齢の方に効く技です。
  2. 具体的な求人情報について、何人くらい応募しているかを聞く。開示から時間がたっているのに応募が少ないなら理由を聞く。
  3. 具体的な求人情報について、何人くらい応募しているかを聞く。応募人数が多ければどの年代が多いか、男女比率などを教えてもらう。
  4. 具体的な求人情報と自分のスキルや経験を対比し、その仕事が向いていそうかどうかをアドバイスしてもらう。
  5. 具体的な求人情報を示して、未経験歓迎とあるが本当に未経験でも良いのか?(実際には違う場合も多々ある)。
  6. 具体的な求人情報を示してコロナ感染者数が増加した場合に、リモートワークは可能なのかを聞く?(多分企業の求人担当に電話して聞いてくれる)
  7. 特定の職種を示して、今はなかなか見つからないのだが、どういう時期に募集が多いかを聞く(業種や職種により季節依存性がある)。
  8. 特定の職種を示して、ハローワークが得意な職種・業種かリクナビNEXTなど民間業者が得意な職種・業種かを聞いてみる。
  9. 自分の職歴や得意分野と年齢でどういう求人があるかを尋ねる。マイハローワークでは年齢不問とあっても内部情報では雇い止め年齢などが記載れている。
  10. マイハローワークで検索しても希望するものが出てこない、これは検索方法が悪いのは求人がないのかを尋ねる。

状況によっては、ある求人票への応募を薦められるかもしれませんが、そこがよほど気に入ったものであってもその場でYESは絶対やめましょう。急がば回れですのできちんと調べるのが大切です。そこに応募したいにしても、インターネットで評判や業績を調べたり、民間業者で求人有無を調べたりしましょう。「持ち帰って考えます」などで一旦はその場をさります。

職業相談でハローワークの使い分け

管轄ハローワークでも複数箇所の相談所を設けている場合があります。認定を受けられるのはハローワークXXXXというところに決まっているはずですが、職業相談は特にそのハローワークXXXXでなくても、ハローワークXXXX管轄の出先でもOKです。通常は同じように検索端末があり相談員が常駐しており、ハローワークXXXXより空いていることも多いです(あまり知られていないので)

出先が自宅に近ければ、認定日の認定後にハローワークXXXXで職業相談をし、2回目は自宅近くで相談してみましょう。

リクナビNEXTでの応募

リクナビNEXTでの応募も実績となりますが、応募するにあたりいきなり面接だとたいへんは大変なので、書類選考ののち面接という一般的な手順を踏む求人に応募です。

応募の場合は、なんでもいいはずがなくここであれば仕事をしても良いと思える求人でないとダメです。

応募してステイタスが書類選考待ちになったら「選考結果待ち」として失業認定申請書に記載します。

筆者(65歳)の例

再雇用を1ヶ月前で退職したので自己都合退職扱いで給付制限期間は2ヶ月です。

申請日〜初回認定日:

必要求職回数:1カウント
この期間中に開催された求職者向け説明会(参加必須)で1カウント

初回認定日〜第2回目認定日(8週間):実績

給付制限期間:2ヶ月(法改正があり現在は3ヶ月ではなく通常は2ヶ月です)
必要求職回数:2カウント(給付制限期間が3ヶ月となった場合は3カウント)
ハローワーク主催のオンラインセミナー参加で1カウント
職業相談1回で1カウント

第2回目認定日〜第3回目認定日(4週間):実績

必要求職回数:2カウント
第2回目認定日に認定のあと職業相談で1カウント
対面セミナー出席で1カウント

第3回目認定日〜第4回目認定日(4週間):予定

必要求職回数:2カウント
第3回目認定日に認定のあと職業相談で1カウントの予定
ハローワーク主催のオンラインセミナー参加で1カウント(申込済)

ハローワークのセミナーはあと2回ありますが、ちょっと面倒なやつなので職業相談と場合によってはリクナビNEXTでの応募で乗り切る予定です。

まとめ

失業認定に必要な求職実績をつくるための求職活動には、その難易度により高いもの(面接など)から簡単なもの(職業相談)までさまざま。

職業相談は自分で調べればすぐわかるものは絶対だめ。

ハローワーク主催のセミナーも有効に使う、特にWebセミナーは聞いているだけで良い。

次回

次回は初めて受け取る失業手当の話と求職活動の実体験続編です。

差し支えない範囲でできるだけ実体験に基づく話をします。

 

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