定年になってからいきなり「趣味を持つ」といってもかなり無理っぽいと思いませんか?付け焼き刃ミエミエであまり長続きしそうもない雰囲気が漂います。今回は定年後を見据えた趣味について考えます。
趣味の基本
Wikipediaで「趣味」を検索してみました。
2つ目は「あの人、いい趣味しているねぇ」とかいうときの趣味です。
3つ目はいまいち理解ができません(笑)。
今回の話の対象は1つ目の「人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと」を指します。
余談ですが、この写真の男性のようなひとときはいいですね。
軽く好きなお酒を片手に好きな書物に没頭する!
現役時代の忙しいときにはなかなか取れないひとときだと思いませんか?
読んでいる本のタイトルが気になったりして。
調べましたよ「世界の文学セレクション36 ゲーテ」(中央公論新社)でした(笑)
「60歳からの平均余命24年を元に考えると通勤・仕事がなくなるので、事実上は二倍の48年分くらいの時間がある」と考えましょう。
そのうち3分の2は睡眠や食事など生活に必要なことにとられるとして3分の1は残る、つまり60歳からの延べ16年分は趣味に充てることが可能なのです。
次のページは、趣味は文武両道が理想という話になります。
趣味には二通り
筆者の父親は「無趣味が趣味」などと言っていましたが、そういう人って多くないですか?
実は自分でそう思い込んでいるだけだと思います。
筆者の父親の例でいえば「読書」「自分のこれまでの人生を振り返り書き物にする」のが趣味だったように息子(筆者)の目には映りました。戸建て住宅に住んでいるころの父親は「庭いじり」も好きでしたねぇ。
どれも立派に趣味だと言えます。
思うに、趣味にはざっくり二通りあると考えます。
早い話が体育会系趣味と文化系趣味なのですが、体を鍛え・維持し、頭も鍛えて・維持するという両面で考えるとキーワードはこれです。
- 多少なりとも体力や運動能力を必要とする趣味
各種スポーツ、アウトドア系等々高齢化してからはなかなか難しくなる恐れがあるもの、軽い運動系で結構歳をとっても続けられるものなど。
- あまり体力や運動能力に頼らない趣味
読書や音楽(鑑賞や演奏)、映画鑑賞、スポーツ観戦、旅行、アート、ヨガや軽いフィットネス、語学、将棋、囲碁等々やるにあたってあまり体力を必要としないで高齢になってもそれなりに続けられたり磨きがかかりそうなもの。
体力維持には前者(多少なりとも体力や運動能力を必要とする趣味)は必要だと思いますし、さりとて若いときから体を使わず後者(あまり体力や運動能力に頼らない趣味)に没頭というのも悪いいですがそれだけではなく、人生を楽しむための資本である体を鍛えておくのは大切です。
多少なりとも体力や運動能力を必要とする趣味
体を動かすのは好きな人はそのままいろいろやりましょう。
ただし、加齢とともに怪我が治りにくくなりますので怪我をしやすいスポーツをやっておられる方はご注意ください。
今まであまり体を動かさなかったけれど、中年あたりから体のことを気にしだした方はいきなり激しいスポーツはやめましょう。体を痛めるのがオチです。
中高年になると、
- 体脂肪率の増加
- 体力の低下
- 筋力の低下
- 柔軟性の低下
- バランス感覚の低下
などは徐々にあるいは顕著に現れてきますので、それらに対抗するためにも継続的にスポーツを行うことが重要です。
なにかやるにしても、どうせやるなら楽しく継続できないと意味がありません。
仕事じゃないのですから苦行になっては意味がない。
- 長期にわたり継続して行える
- 家族あるいは友人と一緒に楽しめる
誰かと一緒にやるのはとても重要で、それが継続のモチベーションになります。
今回は「趣味」の範疇なのでなおのこと楽しむことが重要だと思います。
- ウォーキングならば1日15分以上を週3回以上
- 筋トレを1日10-30分、週2回以上
ヨガやフィットネスなどもいいと思いますが、自宅ではすぐに飽きちゃったり放り出したりする可能性が高いのでオススメはスポーツジムやフィットネスクラブです。
ジムで知り合いもできる可能性もありますし、軽いものからヘビーなものまで、二十歳前後の若者から高齢者まで老若男女いろいろで、各人の状況に合わせた運動ができます。
継続することで、体も変わってきますしそれが嬉しくなって継続モチベーションにつながります。
あまり体力や運動能力に頼らない趣味
次は文系?の趣味です。
文系の趣味はどれをとっても運動不足になりがちですので、スポーツ系の趣味も併せ持つ必要があります。
やることは好きなことで、他人に迷惑をかけない・合法的なことであれば何だって良いわけです。
- 囲碁・将棋・音楽鑑賞・映画鑑賞・アート
平凡かもしれませんが奥が深いでしょう。いずれも運動不足には要注意です。 - 料理
料理は材料準備から後片付けまですべてがちゃんとできないと料理ができるとはいえません。後片付けだけパートナー任せなんてのは趣味じゃないです、はた迷惑なだけなのでやめてください。 - スポーツ観戦
コロナが収まったら家族や友人とワイワイ見に行くのもいいですし、スポーツバーなんかもいいすよね。 - 語学
これは結構おすすめです。
別に語学学校に行く必要はありません。
趣味の範囲内ですし、あらたに就職のツールにしようというわけでもないので気軽にやりましょう。
お金をかけずともNHK語学講座とか難易度はバリエーションに富んでいてテキストも安価です。筆者もビジネス英語とかしばらくやっていたことがあります。
旅行が好きな方ならコロナがおさまったら、フランスに行くぞ!そのためにフランス語を勉強するのだ!という目標を持つのがモチベーションにつながります。 - 楽器演奏
前にも書きましたがこれもおすすめです。
別に演奏会をやるわけでもないです。
楽器は金をかけると青天井になりますので、まずは手頃なところから始めるといいです。
ポイントは目標です。たとえばT-SQUAREのOMENS OF LOVEを自分でEWIで吹けるようになりたいとか、気に入った曲があると思うのでそれを目標にするといいと思います。 - 読書
ある意味文系趣味の王道かもしれないので今更筆者がごちゃごちゃいうことではないです。好きなジャンル、好きな著者について好みのペースで!
次のページは、趣味は文武両道の筆者個人の例を紹介します。
筆者の場合(例)
ちょっと気恥ずかしいですが、筆者の趣味と言えるものはこんな感じです。
前述のとおり。
をモットーにしています。
体を鍛える系
これはもうジムトレーニングの一言です。
自慢になりませんが、筆者は運動音痴です。敏捷性と反射神経はダメダメ(笑)。
子供の頃は団体球技が大嫌いでした。野球・ソフトボール・バレーボールなど特に自分がしくじってチームの足をひっぱる団体競技は大嫌いでした。
比較的好きだったのは泳ぐこと(競泳は嫌いです、遅いから….)、中距離走でした。短距離は足が遅いのでだめでしたが、意外にも中距離はそこそこで中の上くらいはありましたから。
今の自宅を購入してしばらくしてから近所に大手チェーンのジムができまして、妻と二人で正会員(筆者が正会員、妻が家族会員)になりました。
定額ですので使わないと損です。
スパも何度でも自由に使えますので、季節によっては家で風呂に入らないという人もいるようで、そういう人ですと風呂のガス代・水道代が減りジムの会費くらいは浮くかもしれません。
いつも朝行って昼前にスパを利用してさっぱりして帰ってきて、帰りに妻と買い物をして帰りお昼をいただく感じですね。
- トレッドミル(有酸素)
- マシントレーニング(筋トレ)
プールもありますが、勝手に好きに泳ぐのが好みなのでジム・プールで一方向に延々とってのは趣味じゃないのでパス(笑)
体力あまり使わない系
前にも書いていますが、結構いろいろ手を出しています。
とりあえず羅列。
そしてそれらの道具としてのモバイル(スマートフォンや関連グッズ)、PC/Mac、インターネットなども自動的に….です。
あまり変わったものはないですが、ブログ運営は相当長いです。2002年くらいから始めていまして2017年からの旅路の部屋は毎日更新です。
楽器は、少しずつ手を出している状況で結構いい線行ってるなんてものはないですが、好きなので少しずつ。ウィンドシンセ(EWI)、キーボード・シンセサイザー、最近はバイオリン(アコースティックバイオリンと電子バイオリン)が面白いのでやっています。
楽器の良さは楽譜を読みそれを手の動きに繋げることで大いに頭を使うこと。キーボードなども目で楽譜をみて左右の手を別に動かすのでオツムも刺激されますので、結構おすすめだと思います。
旅行も以前は海外に年に一度一人旅をしておりまして、大好きなのはニュージーランドとオーストラリアで、直近での目標は貯めたマイルでファーストクラスでワシントン往復、スミソニアン博物館三昧なのですが….コロナの馬鹿野郎!です。
博物館は大好きで、海外の旅先の都市でも可能な限り博物館は訪れています。
まとめ
気に入ったことを、法を冒さず他人に迷惑をかけない範囲で楽しむなら何だって趣味になります。
加齢とともに体力は落ちてきますので、その低下レベルをできるだけ抑えるためにも継続的にスポーツをするのはとても重要です。
趣味は体を鍛えるものと頭を鍛えるものの文武両道が望ましいのです。
趣味を持つにしても多少なりとも資金は必要ですね。そこで次回は定年後に心機一転新天地新商売は死を招くという話になります。