不要な充電式小型家電は速やかに処分しよう!

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リチウムイオン電池内蔵の携帯扇風機で電池が弱った・気に入らいないとかで使っていないものをしまいこんでいませんか?モバイルバッテリーで使わなくなったものが引き出しに転がっていませんか?放置すると最悪発火する可能性も秘めていますので、使わなくなったら速やかに処分(リサイクル回収)してもらいましょう。

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充電式の家電・モバイルグッズ

今やこの手のものが一切ないご家庭というのは非常に少ないのではないでしょうか?

以下のようなもののなかで今は全く使わなくなったものはありませんでしょうか?

  • ガラケー(フィーチャーフォン)
  • スマートフォン・タブレット
  • ノートパソコン
  • モバイルバッテリー
  • ワイヤレスイヤホン・ワイヤレスヘッドホン
  • スマートウォッチ・スマートバンド
  • 充電式自転車ライト
  • 充電式ヘッドライト
  • 充電式ライト
  • 携帯扇風機
  • 携帯音楽プレーヤー(iPodとかWALKMANなど)

スマホやモバイルバッテリーだけがリチウムイオン電池を使っているわけでは有りません。上記の機器のほとんどは容量の差はあれどもリチウムイオン電池を内蔵しています。

常時使って充放電しバッテリー残量がある程度維持されている場合は、それが不良品ではなく使い方を謝らない限りはあまり大きな問題はありません。

問題は、使わなくなったけれど、処分(リサイクル回収)が面倒くさくてどこかに放り込んだままになったりしているものです。

充電式小型家電の過放電は危険

従来のニッケル水素電池(NiMH)やニッケルカドミウム電池(NiCd)であれば、過放電は電池の寿命を短くしたり使えなくなるだけで、滅多なことはおこりません。

使わないでいるとバッテリー残量がゼロになり、さらにバッテリー自身による自己放電で結果的に過放電状態となります。

電池が空なんだからエネルギーもカラなんだろ?
そんなので発火するわけねぇじゃん!

普通はそう考えるでしょう。

わかりやすそうなところで公的情報を調べてみるとみつかりました。

東京消防庁<東京消防庁電子図書館><平成26年版  火災の実態> (tokyo.lg.jp)

このページの最後のほうに「調査ニュース(PDF)」へのリンクがあります。

平成26年版火災の実態 (tokyo.lg.jp) <PDF>

このPDFの3枚め「一般的なリチウムイオン電池の発火に至る機構」を見てください。

⑵ 過放電
放電しすぎると「過放電」となり、「過充電」と同様に発熱します。
正極側:コバルトの溶出
負極側:集電体(銅)の溶出
いずれの場合でも、発熱により、電極や電解質、セパレータの溶融が発生し内部で短絡、この時のジュール熱による熱暴走が起こり、最終的には可燃性の電解液(または発生した可燃性ガス)に着火すると考えられます

出典:平成26年版火災の実態 (tokyo.lg.jp)

要するに内部での短絡が危ないわけです。

長い間使っていないモバイルバッテリーを車のダッシュボードに放置する(そんなことはしないとは思いますが)とか、真夏に熱くなる押入れや直射日光があたり暑くなる場所に放置するとか、そういったことが更に事故のリスクを高めます。

使わない充電式小型家電・ガジェットは処分を!

強くおすすめするのはこういう方法です。

  • バッテリー残量は50%~70%程度を保つようにたまに充電する。
  • 押入れの奥や棚の奥など滅諦に触らない・忘れてしまう場所には入れない。
  • 充電するのも面倒くさいくらいならとっとと処分する。

処分といってもゴミとして捨ててはいけません。貴重な資源を無駄にしてしまいますし環境汚染にもつながります。

基本は自治体ルールに従い、小物家電回収などがあれば回収してもらいます(大抵は回収拠点に持ち込む)。例えば東京都千代田区ではこんな仕組みがあります。

千代田区ホームページ – 使用済み小型家電の回収事業 (chiyoda.lg.jp)

大阪市:使用済小型家電をリサイクル回収しています (…>ご家庭で出るごみ>お知らせ) (osaka.lg.jp)

回収対象品目は自治体により異なりますので、皆様居住地の自治体ホームページで検索してください。

「各自治体名」「小型家電」でググるとすぐに検索できます。

モバイルバッテリーは通常は回収してもらえないので、JBRC会員メーカーのものであれば回収協力店で回収してもらいます。それ以外のメーカーであれば直接メーカーのヘルプに聞いてみましょう。

まとめ

リチウムイオン電池内蔵の小型家電やモバイルグッズは、長期間放置すると過放電してしまい、それが発火などの事故につながるリスクがある。

火災事故の未然防止には、もう使わないリチウムイオン電池内蔵の小型家電は、各自治体のルールにのっとり回収(リサイクル)してもらうのがベスト。これにより貴重な資源もリサイクルでき事故も防げ、自宅に放置された使わないグッズも処分できる。