60歳定年で5年間再雇用で雇用継続したあと、いろいろな理由で仕事をしたい。でも仕事がありますかね?ハローワークに半年通った経験からいうとかなり厳しいのが実態です。
政府がいうのは綺麗事
国民年金の保険料納付の64歳までの延長が検討に入り、年金支給開始年齢も65歳から70歳に先延ばしする準備的動きも着々と進んでいるようです。
65歳以降も働ける環境の整備をと政府は言いますが、現実をみると今の時点では相当難しいのが実態だとしみじみ思います。
法律がなんと言おうがこれが経営の本音に決まっています。
あなたが経営者ならどう考えますか?
ほとんどの経験や技術は役に立たない
結論はこれです。
職人芸的な仕事は経験が物をいいますので、後継者育成ニーズがあります。ただこうした分野の人はハローワークには求人も来ません。
あとは人材育成なんてのも比較的経験が求められる分野ですが、65歳を超えたロートルに出番があるかどうか….。
筆者も一時人材育成に足を突っ込んでいた時期があり、企業内の人材育成などは若い人のアイデアと人生経験の多い年寄りの両方が必要な世界でもあると信じていますが、ハローワークの求人は少ないです。リクナビネクストだと比較的多くありますが、企業が欲しいのはもっと若い人材なので、応募しても結果的に(年齢で)跳ねられるでしょう。
技術分野はもっと顕著で、特に筆者が身を置いていたIT系なんか、その道を希望する人であれば圧倒的に若い人のほうが知識が多く頭も柔らかい。いくら経験が長くても、年齢が65歳を超えていては(60歳超えてもおなじ、いや50歳超えたらアウトでしょう)もう仕事はないです。
事務職への応募実態
これまでハローワークの職業相談等で得た情報では、事務職(パートタイム)の応募者と採用される人はほとんどがミドル年齢以前の女性。
シニア男性の採用はほぼゼロ(もちろん企業によるでしょうとは希望的には思いたいが)だそうです。
一般企業ではパートといえども年齢制限がある場合が多く(求人票には記載できないので職業相談で聞くしか無い)、公務(国や地方自治体が雇用者となるパート)では原則として年齢制限はないそうです。
なので公務の事務職パートは65歳を超えても採用される可能性は一般民間求人より高いようです。
しかし、それが故に競争率が高い。
事務職であるなら、今時鉛筆と紙でこなせる仕事はほとんどないでしょう。
このあたりが最低限できないと65歳事務員の存在価値はゼロです。
最近の若い人はスマホ世代でPCが苦手なので、上記のようなスキルがある人は逆に出番があります。
まとめ
厳しいことを書きましたが、半年間ハローワークの職業相談やマイハローワークで求人検索しての経験です。