防災対策を再点検すべし(電力需給逼迫と停電への備えをきっかけ)

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地震の影響で3月22日は「電力需給逼迫警報」が発令され、準備時間もないまま企業や家庭で節電対応したため大規模停電に至らずに済みました。家庭でできる停電対策・防災対策には何があるのでしょうか?先日の我が家で私が行ったあるいは日ごろから準備している手頃な対策を紹介します。

(今回は予定を変更して先日の電力逼迫に関連した話題でお届けします)

まずは節電

通常の生活において電力消費をゼロにするのは不可能ですので、いかに使う量を減らすかにつきます。

先日我が家で行った主な対策は次の通り。

・暖房はリビングダイニングのいつもより強めにした床暖のみとし、通常は補助的に入れるエアコンを使いませんでした。


・いつもはリビングダイニングのリビング側照明とダイニング側照明の両方を点けますが、片方だけにしました。どちらもLED照明です。

・冷蔵庫の開閉は最小限にとどめました。

・電気ケトルは使わず、ヤカンを引っ張り出しガスコンロで湯を沸かしました。幸いにも我が家はオール電化ではありません。



どうでもいいですが、面白いヤカンです。
鍋に注ぎ口をつけた様な感じです。

・洗面所などの照明をこまめに消す。(室内の照明は一部を除き全てLEDライトです)

・電子レンジはほとんど使いませんでした。

我が家で日常生活をある程度維持しながらできる節電はこんなところでした。

みなさんのお宅ではいかがでしたでしょうか?

停電への備え

地震直後の停電ではなく、停電の可能性を予告されたので時間が短いとはいえ多少なりとも備えができました。

モバイルバッテリー充電

今やスマートフォンは生命線、ライフラインですから、これのバッテリーを何としても維持しなければなりません。

仲間からはバッテラー(ばってら[寿司]ではありません)と呼ばれていますが、これらは新しい製品ばかりです。左下のADATA 20000mAから右上のApple MagSafeバッテリーパックの3008mAh(3.7V換算)まで様々ですが、全て手持ちのスマートフォンへの高速充電に対応しています。

ポータブル電源充電

災害対策としてポータブルバッテリーを所有しています。

容量は636.4Whで、通常のモバイルバッテリーに換算すると172,000mAh(笑)ですので、10,000mAhのバッテリー17.2個分です。

本来はアウトドア用なのですが我が家はアウトドア派ではないのでもっぱら災害対策用です。幸いにも今のところこれが本格稼働したことはなくメンテナンス稼働のみですので、これからもメンテナンス稼働のみになることを祈ります。

LEDランタン

停電時の照明は局所的に物探しなどで一部を照らす時以外はランタンが便利です。

これもアウトドアに強いメーカーのものを使うべきであり、家電メーカーのものはイマイチが多いようです。

筆者宅にあるのはGENTOSのもの。

どちらもアルカリ単1電池3本を使用します。

もっとも明るい状態で11時間連続点灯、暖色の弱モードで240時間(10日間)、キャンドルモードで220時間点灯となっています。もちろん使う電池次第ですので、ここはケチらずちゃんとした電池を用意しています。

以下は停電以外の防災対策となります。

情報収集としての防災ラジオ

停電時はスマホのradikoに頼ってはいけません。バッテリーは節約が基本ですし、ラジオ放送は電波さえ届けば最小限の電池で聞くことができます。

手回し発電ラジオ

下の写真はSONY ICF-B99。

手回し式ですが特徴があります。

AMだけではどうしても受信に難がありまして、雑音が多くて入りにくいのが実態。

電源はアルカリ単3電池2本ですが、NiMH(ニッケル水素)充電池を内蔵しておりライトも点灯できます。NiMHにはmicroUSBで充電できます。

電池持続時間は以下の通り。

・ライト点灯:50時間
・FM受信(スピーカー):80時間
・AM受信(スピーカー):100時間

内蔵のNiMH電池でのライト・ラジオが使えますし手回しでも充電可能です。

スペック上はUSB TYPE-Aがありますが500mAと低出力であり今時の大容量バッテリー内蔵スマホの充電は事実上無理です。スマホ充電はモバイルバッテリーやポータブル電源に頼るのが賢明です。

ソーラー充電なんてのもありますが、大きなソーラーパネルを用意しないと5000mAhのスマホとか20000mAhのモバイルバッテリー充電とかは時間がかかりますし、自宅内では屋外で直射日光に当てないと必要な電力が得られません。キャンプで屋外晴天下ならいいけど自宅では実用的とは言い難いです。

手回しにしてもないよりマシであとはいうものの実際やると結構辛いです。手回しよりはワイヤーをひっぱってダイナモを動かすほうがいいと思います。

ポケットラジオ

この手のガジェット(とは言えないかも)が好きなのでいくつか持っていますが全てSONYです。

ポケットラジオはSONYに限ります。他社とは感度の良さが全く違います。さすがに元・東京通信工業というだけのことはあり、通信機器から始まった会社だけのことはあります。

正直に言いますが、P社やT社のポケットラジオを買ったことがありますが感度がダメダメなんです。

左:SONY SRF-R356 デジタル選局(イヤホン使用時 AM/100時間、FM/78時間)
中:SONY ICF-R351 デジタル選局(イヤホン使用時 AM/105時間、FM/50時間)
右:SONY  ICF-T46 ダイヤル選局(イヤホン使用時 AM/170時間、FM/120時間)

SONYのラジオ型番ですが、SRFはステレオ、ICFはモノラルです。

ダイヤル選局のラジオがあるのは理由があります。

暗闇ではデジタル選局は照明がないと使えないが、アナログ選局では手探りでもどうにかなる。消費電力もアナログ選局のほうが少なくて済む。

SONY  ICF-T46 は電池駆動時間も長く防災ラジオには最適です。

ポータブルラジオ

これもある意味マニアでありますが、今時はやはりワイドFM対応(FM補完放送対応でないと防災用としては厳しいです)

ポータブルラジオであればSONYでなくても結構良いものがあります。

前述のとおりどちらもアナログ選局です。

SONY ICF-801のほうはベッドの枕元において普段使いしています。感度も良く聞きやすいのでいいのですが、FMロッドアンテナが回転しないのが難点です。

水とトイレ

停電するとマンションではポンプが動かなくなるため、受水槽+自家発電などがあるマンションでない限り、あるいは筆者が昔住んでいた小規模マンションでは高圧本管から受水していたのでポンプアップ不要でしたがこれは例外的でしょう。

水のローリングストック:
2Lボトル x 6本 x 10箱 = 120L
500mLボトル x 24本 x 2箱 = 24L

水は開けると保存が効かなくなるので小さいボトルも必要です。

トレイ用には洋式便座にセットするタイプを用意していますが、ちょっと数が少ないのでふやさないといけなと思っています。

食糧

住まいにもよりますが、我が家のマンションは立地的・構造的にこれが住めなくなるようならしない全滅だろうという感じなので、自宅避難が鉄則です。

したがって食糧はローリングストック一択です。

自宅避難でカンパンとかありえないです。これはいろいろ世間様に情報があります。温めるためにカセットコンロとボンベも必要です。

一つおすすめしたいのがこれ。普段からローリングストックしています。
・常温保存(冷凍・冷蔵不要)
・1食分1パック
・温めなくてもかなり美味しい、普段でも酒の肴になるしおかずの一品に好適。

ニッポン放送の回し者ではありませんが、これはお勧めします。

発災時でも普段のおかずがいただけるのはメンタル的にかなりプラスだと思います。

小パックの羊羹も良いですね。虎屋さんによれば虎屋の羊羹は未開封常温であれば賞味期限から1年間は全く問題ないそうであります。すげぇ….。

あくまで虎屋の羊羹であり他社はどうだかわかりません。

ホームページに上記のとおり堂々と記載されていますので問題ないでしょう。

まとめ

大災害が起こる前、比較的被害が小規模ですむ災害が起きた時が、防災用品見直しのチャンスでもあります。

地震はいつくるかわかりませんが、昨今風水害は毎年必ず日本のどこかで複数回発生します。

特にこれから秋までの間、風水害の季節となりますので、ぜひ見直してください。

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