64歳11ヶ月で職を辞し失業手当(基本手当)を半年間受給して思うこと

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65歳の1ヶ月前に退職して失業手当(基本手当)をもらう手続きをして、ハローワーク通いをすること半年。これも次回の認定日が最終回となりました。この半年で手当がもらえたのは一番嬉しいのですが、それ以上に65歳を超えて仕事を探すことの厳しさも少しだけわかりました。

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ハローワーク通いとは

失業保険を受けるためには、4週間に2回以上の求職活動実績が必要です。当たり前ですが、申請だけすれば

すでに何度も書いていますのでその記事を紹介しておきます。

そして65歳を超えての求職活動の難しさもいつくか書いています。

失業手当(基本手当)は、
・生活のため仕事をしなくてはならないが、現在離職しており仕事を探している人
・定年などで退職したが、その後も経験や技術を活かせる場があればぜひ仕事をしたい人
に対して、一定要件を満たすことで支給される手当です。

筆者のように60歳を超えて65歳未満で離職した人に対しての支給日数は150日となります。ちなみに65歳になってから申請すると30日間の支給となりますので1/5に減るわけです。

ハローワークの求人の特徴

ハローワークにくる求人ってろくなものがないんじゃ?というのは偏見です。

民間の求人サイトへの求人掲載は条件はいろいろありますが基本的に有料ですので、そこに費用を十分出せる民間企業の求人が多いですし、特に中規模〜大規模な企業求人が多くなります。

一方ハローワークへの求人掲載は無料ですので、あまり資金力のない会社が多く、また公務(国や自治体の仕事)に関してはハローワークのほうが強いです。

・比較的若い人の正社員求職→民間の求人サイト向き
・シニアや高齢者を含むパート求職・公務の求職→ハローワーク向き

当ブログをお読みいただいているのは後者であろうと思いますので、必然的にハローワーク向きということになります。

特に公務(パート)に関してはハローワーク一択といっても良い状況です。

4週に1度の認定日に来ている人を見ると、若い人はほぼ居なくて見た目若くて30代半ば、60代と思える人も(筆者を含めて多数)で、女性が半数以上です。これは地域により大きく異なるとは思いますが、若い人は本気の正社員再就職ですから転職サイトでの転職が多いのだと思います。

筆者の求職活動

筆者が「求職活動」として行なったのは、ハローワークのオンラインセミナーが2回、あとは「職業相談」です。

職業相談といってもいろいろですが、筆者の場合はマイハローワークという専用Web(求職登録したらIDをもらえる)から、自分の条件にあったものを探すわけです。

これなら!と思う案件を見つけたら求人票を自分でプリントアウト(両面)します。

基本的に表に出る求人情報には年齢・性別制限をつけられない(例外はあります)ので、話を聞いたら実は60歳までだったといったことはあるあるです。

そこで筆者は「これなら!」案件について、窓口に出向いて職業相談で以下のことを教えてもらいます。

・65歳以上でも応募可能か?
・男女限定はないか?
・応募可能であれば、現状の年齢世代・男女別の応募状況は?

これらを教えてもらいます。

ポイントは自分で調べて求人票を印刷して持参しそれを差し出して尋ねるわけです。そうすると係の方はその用紙にメモしてくれます。

求職活動でわかったこと

これまでの記事の総まとめになりますが、筆者は主に(仕事の面白みには欠けるでしょうが)安心安全な公務の事務系を中心に探していました。

・公務パートには年齢制限は基本的にない。
・公務パートの事務職は非常に人気が高く、1名の求人にたいして10名を軽く超える人が応募するのはごく普通であり競争率はめちゃくちゃ高い。
・公務パートの事務職での応募者は40代の女性が圧倒的に多い。
・公務パートの応募者で60歳を超えている人は非常に少ない。

これらのことから、採用する側の立場にたつと、別に経験を求めているわけではないのでわざわざロートルのシニアを雇用する必然性も薄いわけです。

逆に多いのは夜間警備系の仕事です。この分野は慢性的に人不足。人が余っているのはシニア層。ということで半ば自動的に警備系の仕事が多く、街でよく見かける交通整理の警備員などはおのずからシニア男性ばかり。

現実問題、シニアには経験があるとはいっても、IT系の経験としてはふた昔くらい前の知識で役に立たない、タイピングは遅くて苦手な人が多い、Microsoft Officeを使いこなせる人も少ない、メールの扱いも苦手な人が多いので、事務系パートでシニア採用はなかなか厳しいと思います。

ぶっちゃけ、筆者はネットやPCなどを活用した仕事はもとより、Officeは大抵の事務担当より扱えると思いますし、タイピングはかなり早いほうですが、それでも事務系仕事(パート)にありつける可能性は非常に少ない、と感じました。

そう感じる最大の要因はやはり年齢です。

もし、今まだ現役で事務職の方で、退職後はパートで事務職を探そうなんて思っている方がいらしたら割ることはいいません、おやめなさい。口がありませんよ。

60歳になる前に50歳後半で早期退職して、民間の職業斡旋業者(大抵の場合早期退職者には会社が手当してくれる)を通じて60歳を超えてもできる仕事・会社を探してもらうほうが良いです。
結論:60歳、特に65歳を超えて事務系パートの仕事にありつくのはまず無理!

Good luck!