会社をリタイアして1ヶ月半経過して感じた、変わったこと・変わらないこと・予想外のこと

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会社を完全リタイアして1ヶ月半が経過して感じるところについて書いてみます。世の中にはリタイア後の生活本などは多いですが、自分が現役時代にリタイアした先輩とはなかなか交流が続かないので、リアルな状況としてどうなのかを知るチャンスはなかなか少ないはずです。

リタイアして変わったこと

通勤がなくなった

当たり前なのですがこれが一番大きな変化です。

通勤がなくなり会社からの通勤手当(定期券支給)がなくなり、一つ隣の駅に行くにもお金がかかるようになりました。

コロナ禍が収まり切らない現時点においてはこれは感染リスク低減という意味ではプラスになっています。

これから梅雨・台風シーズンになりますが、父や義父は「退職して一番嬉しいのは嵐の日に出かけなくてよいこと」だと言っていました。確かにその通りでありまして、朝強い雨が降っていると出勤が憂鬱になりますが、無理して出かけなければならない用事などは滅多にないのでこれは本当にありがたい。

定期券がなくなったので都心へ出かける回数が激減し(出かける用事も少なくなった)た一方で、豪雨や台風の時にも憂鬱な気持ちでびしょびしょになりながら出勤する必要がなくなった。

収入内訳が変わった

以前から何度か書いていますが、定年後かつ再雇用時代であれば筆者場合収入は「再雇用給与」+「企業年金」+「特別支給の老齢厚生年金」+「高年齢雇用継続給付金」でした。

筆者の場合、退職金は全額終身年金化しましたので、退職時には退職金を1円も受け取っていません。

税金面で優遇されている退職金で受け取るほうが得だという人は多くいます。しかし全額自分で受け取って、会社が契約している金融機関が運用して年金化して毎月定額を給付する以上の利益を得る運用を自分だけで行うのはなかなか難しいでしょう。特に資産運用と無縁だった多くの人が運用に手を出しても赤字を出して元本を減らすのが関の山です。

会社によって違いますが、筆者の場合は終身年金にしていますので原資(退職金+運用益の全て)を支給し切った後は、会社負担で死ぬまで給付が続きます。仮に早死にしても損にはならず残った未給付金が遺族に一括で支払われます。

さて定年後の収入は「企業年金」+「老齢厚生年金」+「老齢基礎年金」です。

もちろん、「特別支給の老齢厚生年金」《 「老齢厚生年金」+「老齢基礎年金」ではありますが、決して再雇用時代より全体の合計が増えるといかいった話はなくて、まあまあトントンでしょうか。

「企業年金」がなければ預金取り崩しまくりにならざるをえませんので、全額年金化しておいてよかったということです。

マインドの変化

正直なところこれはあまり感じていません。

「毎日が日曜日」といいますが、私の場合はそんなことは全然ありません。

  1. 週4回のジム(昼過ぎくらいまで)トレーニング
  2. ブログ「旅路の部屋」と当ブログの運営(記事ネタ収集・サーベイ・執筆)
  3. 今年からマンションの自治会役員になりその仕事が意外に多い

そしてやりたいけどなかなか手がついていない楽器類(キーボード、バイオリン、EWI)

「定年後は悠々自適」なんて言葉がありますが、そんなには1ヶ月もすれば飽きちゃいます。

筆者がFIREに賛同できないのはそういうこともあるからです。

定年後、毎日を日曜日にしないための仕込みはミドルの頃からやっておかないと手遅れになる。

リタイアしても変わらないこと

これは個々の項目を挙げるほどでもないですが、かなり生活スタイルに依存するところでもあります。

若いうちは仕事や生活の変化は明日へのエネルギーになります。

しかし還暦過ぎての大きな変化は心身への負荷・ストレス意外の何者でもありません。

生活パターンを極端に変えないのが体と心の健康を維持するポイントです。

筆者の場合はこんな感じ。

  1. 起きる時間は30分程度遅くなった程度で、以前は5時20分目覚ましが6時前後になったくらいで基本的には大差ない。
  2. ブログ「旅路の部屋」と当ブログの運営は変わらず。
  3. ガジェット好きも変わらず
  4. 金沢一人旅年に2回も変わらず
  5. 楽器に充てる時間の捻出に苦労しているのも変わらず(笑)

気分的には収入構造が変わって無駄な支出を削減するようにしている以外は再雇用時代と変わりません。

裏返せば超絶多忙な管理職からいきなり無職になるのがいかに危険かということでもあります。

自分は軟着陸ができてつくづく良かったと思います。

予想外のこと

予想外だったのは予想外のことが今のところはなかったことでしょうか。
現時点までは全て計画ないしには予想した範囲であるということ。

予想内なのではありますが、やはり「うわ!」となるのが前回の話題。

先日、5年ぶりに火災保険の次の5年間の契約予告が来て「わっ!」と思いましたね。

昔ならボーナス充当だったのですが….今はボーナスがないですから。

予想外になってはいけないのが何年かに一回の定期支出である。

 


 

さて、皆さん、いかがでしょうか?

筆者も半年後には全く違うことを言うかもしれません。

過ごし方にせよ、収入設計にせよ、現役時代から仕込んでおかないと手遅れになるというのを肝に銘じておいてください。

そして世間一般のFPさんのアドバイスなどあてにするなといこと。間違ってはいないので参考にしても良いけど、FPさんたちは実際に自分がその立場にはないので、あくまで理論的な話をする人が多言うことです。最終的にはベテランFPさんの意見を参考にはするけれど、自分の頭で考えて収支設計してください。これ、とても大切です。

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